パーソナルスタイリストの髙尾香織です。
「40代・大人の女性の着こなし」今回はプリーツスカートです。このシリーズは40代の女性にチャレンジしてもらいたいなぁ、と私が考えるアイテムを一つづつ取り上げて、大人ならではの選び方や着方をお伝えする企画です。40代と銘打ってはいますが、30代や50代の方にも、そして大人っぽいスタイルを楽しみたい20代の方にも使える内容になっていますので、お読みいただけると嬉しいです☺︎
さて、プリーツスカートの人気も息長く続いていますよね。私も4年くらい前からロングのプリーツスカートがMY定番(=似合っていて大好きなアイテム)入りしています。
ワイドパンツほどではないですが、プリーツスカートも「自分に似合うと思わなかった」というお客様が予想外に多いのですが、大人の女性にぜひオススメしたい理由があります。
それは
- 清楚な女性らしさが出せる
- カジュアルでも適度なきちんと感が出せる
- 着まわし・コーディネートの幅が広い
この3点です。
私のプリーツスカートも一枚づつ増えて、現在3枚が「一軍」です。
コーディネートを考える気力があまりない時(ありますよね!)、マキシ丈のプリーツスカートに、ゆるいニットで適当に着ていても、どことなくきちんとして女性らしいのが最高です。
上は一番新しいプリーツスカート。サテンのような光沢あるグレイッシュカラーです。
上は3年着ているベージュのプリーツ。真夏以外の3シーズン着回して元は取りましたが、まだまだ着そうです。
◼︎ 大人が選ぶべきプリーツスカート
そんなプリーツスカートですが、ユニクロやGUでも毎シーズン出ているので、お手頃に手に入れようとすればいくらでも価格は下げられるのですが、大人の女性にはおさえていただきたいポイントがあります。
それは・・・
《ポイント1》
プリーツのひだ(折り目)が裾まで綺麗に落ちているもの。縦ラインがくっきりして乱れていないもの。
です。安価な作りのものだと折り目が乱れていたり、途中で曲がっていたりするものがあります。たくさんの縦ラインが揺れている状態がプリーツの魅力・美しさだと思いますので、綺麗な縦線のプリーツを選んでくださいね。
次は全員ではありませんが、特に、お腹周りの気になる方や、骨格がストレートの方に・・
《ポイント2》
ウエストが全方位ゴムになっているものは注意。
全方位ゴムとはこんなやつですね。
プリーツの量にもよりますが、360℃ゴムだとウエストからお腹に向かってプリーツがわさっと広がってしまってお腹まわりが強調されることがあります。そういう場合は、前側だけでもベルト芯が入っているものにして、ウエストから、雪崩をおこすお腹まわりをがっちりホールドしてくれるものを選んでくださいね。ゴムなら全部そうなるわけでもありませんので、着てみて要チェックです☆
もう一つの注意点は
《ポイント3》
ふくらはぎの張りが気になる方はミモレ丈は避けるのが無難。
これは、切れる部分で太さも細さも強調されてしまうという原則からです。ふくらはぎで切れるミモレ丈はそこが張っている方にはおすすめできない理由です。ということは逆に、足首は大抵誰でもくびれているので、アンクル丈は似合う方の多い丈です。これはスカート丈に限らず、パンツの丈や袖丈も同じ法則です。
◆ 膝下、ミモレ、アンクル、マキシから、イメージで選ぶ
流行からいっても、年代的にも大人女子に膝上のプリーツはおすすめできませんので、選択肢は
- 膝下(膝小僧が隠れる長さ)
- ミモレ(ふくらはぎの長さ)
- アンクル(足首の長さ)
- マキシ(くるぶしが隠れる長さ)
この4つになります。これを選ぶ基準が目指すイメージです。
《ポイント4》
きちんとフェミニンにしたければ、膝下かミモレ丈。
カジュアルが好きならば、マキシ丈。
アンクル丈はどっちもあり。
かな〜と思っています。
以上のことを踏まえて選んでいただければいいのですが、あくまでも私のスタイリング経験上の傾向として、骨格体型のことを付け加えますと
マキシ丈はストレートタイプの方に似合わないことがあり
膝下丈はナチュラルタイプに似合わないことが多いです。
ウェーブは?というと、マキシ丈が似合わないとされていますが、ポイント1〜3をクリアしていればOKのように思います。私はカジュアルなマキシプリーツが大好きなので(ポイント4の「カジュアル好き」なので^^*)いつも着ています。下にご紹介していきますね。
◼︎ プリーツスカートの大人らしいコーディネート法
プリーツスカートを大人の女性が着る際には、ロマンティックになりすぎないよう(ちょっとならいいんですヨ)、大人っぽくまとめることがポイントです。
◆ワントーンコーディネート
一番簡単でおすすめです。ワントーンとは、色味やトーン(色の濃さ、明るさ)を統一したコーディネートのこと。
こんな風に、色味もトーンも揃えた同一色で合わせたものが典型例です。
全く同じ、クリーム色のニットに合わせました。もともとセットで買ったわけではなく、購入時期も数年の時間差があるのですが、白っぽいオーバーサイズのニットが欲しいと思っていた去年、ヘビーに使っていたこのクリーム色のスカートと色が全く一緒だったので、これはワントーンコーデができる!と購入を決めました。
こう言う選ぶ決め手があまりないような、ベーシックなトップスこそ、戦略的に買うと本当に使えるお気に入りになりますよ。このコーデは、「カオリーヌらしい」と褒められ率が高かったです。
次は春のワントーンコーデです。インナーは茶色なのですが、アウターのサファリ系シャツジャケットを同色にしました。
ワントーンは、全く同一色でなくても構いません。下は濃淡のグレーを、ストール、ニット、スカート、バッグで重ねたコーディネートです。
そこに水色のコートを合わせると色の綺麗さが引き立ちますよね。これも褒められコーデでした。
次のコーディネートも、セーターはココアを薄めたようなブラウン、コートはオフホワイトなので、クリーム色のスカートから、色味は少しづつずれていますが、色の濃さや濁り具合がよく似ているので、ワントーンに近い雰囲気になっています。
これも友達によく「好き〜」と言ってもらえたので、明るい色のプリーツスカートは私の鉄板アイテムなんだな、とつくづく意識しました。
◆ハードなアイテムとミックスする
プリーツスカート自体が甘さのあるデザインですので、辛口アイテムやカジュアルアイテムと合わせることで、ミックススタイルが決まりやすくなります。
Gジャンと合わせたスタイル。
バッグやおじ靴もハード感のあるものなので、例えば、これでチノパンを穿くと「なんか普通」ですよね。でも、プリーツスカートのおかげでおしゃれ感が出ます。比率にすると甘:辛=1;3くらい。
次はハードなアウターの代表、黒のライダーズジャケットに合わせました。こちらは、バレエシューズにかごバッグで、小物も甘口です。甘:辛=3:1。
最後は、ハードなアイテムではないですが、ネイビーのダブルジャケットを羽織ったスタイル。これはボーダーセーター、スニーカー、キャンバストートバッグにハード感はないのですが、スカート以外に甘い要素はないので、甘:辛=1;3。
一番最初のクリーム色のアウターとして、羽織っているのが黒のファーのジャケットです。ヒョウ柄のバッグといい、ウェーブタイプでなければ手を出さなかったであろうアイテムですが、今年も同じ格好をしようと思っています。
◼︎ まとめ
今日はちょっと話が逸れがちですみません。内容のおさらいです。
- プリーツスカート大人の見極めポイント
1. スカートのひだがくっきりして綺麗な折り目で下に落ちているもの
2. ウエストゴムは楽チンだけどお腹と腰まわりの膨張感がないものを
3. ふくらはぎなど、気になる部分で切れる丈は選ばない - 丈は狙いたいイメージで選ぶ:膝下ならきちんと感、マキシ丈はカジュアル感
- コーディネートは、ワントーン、甘辛ミックスがおすすめです
お読みいただきありがとうございました❤︎
この記事へのコメントはありません。