ビジネススーツスタイリングBEFORE&AFTERのご紹介、今回は歯科医師の秋本昌弘様です。
横浜にて完全自費診療の医院を開業していらっしゃいます。歯の悩みのある方の駆け込み寺的な歯科医院として、患者さんのための医療を追求する熱意の溢れる先生です。
カバー写真のお姿からは想像が難しいのですが、もともとはお洋服に無頓着だということで、お手持ちのシャツのメーカーをお訊きしてもあまりはっきりとしたお返事が返ってこないほどでした(>m<)仕事に打ち込んでいらっしゃる男性にはそういった方が珍しくありませんね。でも逆にプロフェッショナルな方にこそ、決まったスーツ姿で居て欲しいとスタイリスト的には力がこもってしまいます。
さて今回の秋本様のご依頼内容、もちろんスーツスタイリングなのですが、スタイリングの目的、なりたいイメージや患者様に持ってもらいたい印象を詳しくお聞きすると
- 歯で困っている方を助ける誠実で頼りになる印象
- 審美歯科医としての華やかなイメージ
- 交流会やセミナーで講師として活動する際に相応しいきちんとした印象
これらを叶えたいということでした。ではスタイリング内容を詳しくご紹介します。
◼︎サイズとサイズ感を狙うイメージに合わせる
まずはBEFOREのスーツ姿です。
スーツ自体がお体に対して大きすぎるサイズだというのが写真だけでも伝わるでしょうか。
既製服スーツを買う時って、体の寸法の中で大きい部分に合わせてサイズを選ぶため、結果としてどこかが長すぎるオーバーサイズになってしまうことが多いんです。秋本様の場合は、肩幅に合わせてサイズ選びをするとジャケットの着丈・袖丈・スラックスの丈が全て長くなってしまいました。
秋本様は美意識も高く、口元のケアだけではなく体も鍛えてスタイル維持をされています。骨格診断では胸板が厚くて男性的な肉感のあるストレートタイプ。その均整の取れたスタイルもオーバーサイズのスーツでは活かされないんですね。
そこでジャストサイズをお召しになったAFTERです。
BEFORE&AFTERとも黒っぽいベーシックなスーツですが、印象が全然違いませんか?「頼りになる」「できる男」の感じが格段にアップしました。
このようにスーツのサイズ感は、与える印象にとても大きく影響するコーディネートの土台になります。
次に、少し小さめのスーツをお召しになった姿を見てください。
これは秋本様が以前にオーダーされた上等のスーツです。BEFOREとしてご紹介するには気がひけるのですが、特別に許可をいただき掲載させていただきました。
このスーツは最初のスーツとは違ってサイズが合っていない訳ではないんですね。オーダーされたものですから当たり前なのですが。違っているのはサイズではなく「サイズ感」。体に合わせてよりぴったりスリムに作られています。
3つのサイズ感を並べて見てみましょう。
左→右に行くほど、上着の丈、袖丈、パンツの丈ともに短くなっていることに注目してくださいネ。
右側の小さいサイズのスーツはスタイリッシュで格好いいですね。そしてコーディネート全体としてみるとやや「肉食」な印象があります(私の主観)。与える印象という点では、中央のスーツを着たお姿にプロフェッショナルとしての信頼感が最もよく表れているのではないでしょうか。
中央のスタイルが良く見えるポイントはもう2点あります。
- 上着の肩幅
- シャツの襟の高さ
です。
右側のスーツのタイトな肩幅よりも左側の肩幅は広いため、相対的に頭が小さく、ご身長も高く見えます。また、シャツの襟は右側よりも左側が低いのですが、この方が首がすっきり長く、首筋が出て男らしく、お顔は小さく見えます。(この2点はいずれも秋本様のケースですので、個々人の体型・首の長さによってベストの寸法は異なります)
スーツのサイズとサイズ感、両方が信頼される印象に影響していることを感じ取っていただけたでしょうか。
◼︎スマートなおしゃれ感をプラスする
次に秋本様のもうひとつのご要望である「華やかさ」について。華やかといっても、歯科医師という専門的なご職業のイメージから離れることなく、スマートにおしゃれをしている感じを目指してご提案しました。
タブカラーのシャツに、ネイビーのタイ、白のポケットチーフのVゾーンです。
タブカラーは、襟の両側にタブ(取っ手のようなもの)がついていてボタンで留めるデザインです。下の写真の左側です。ボタンで繋ぐことで襟がコンパクトかつ立体的に見え素敵です。
タブカラーはクラシックなスタイルですが、このところドラマなどでも着ている俳優さんを良く見かけ新鮮に感じていたので、お似合いになりそうな秋本様にも挑戦していただきました。ポケットチーフもベーシックな白のリネンのものをTVフォールド(四角く折って直線的に薄くのぞかせる挿し方)にしました。この小さな面積でも顔周りを明るくする効果は高いのです。
ネクタイはペイズリーの織り柄になっています。これも派手ではない華やかさのあるアイテムです。チャコールグレーのスーツは近くで見ると分かるくらいの控えめなグレンチェック。この生地で3ピースにすると堅い印象になるということで、素材違いで黒のベストを選びました。
こんな風に、グレーのスーツ、白シャツ、紺のネクタイと、言葉にするとごく普通に聞こえるアイテムの組み合わせでも華やかさは追求することができます。派手な色柄やパッと目を惹く変わったデザインなど「盛った」おしゃれをしなくても可能なのですね。そのためには、スーツのサイズ感がぴったり決まっているのが必須ということを、ここでもう一度強調しておきます(^_-)-☆
最後に、ちょっとだけ「盛る」ことも可能な様にご提案したアイテムを。コーディネートにバリエーションができるよう光沢のある薄いブルーのネクタイもご購入になりました。こちらはもう一枚のカッタウェイカラー(二つ上の写真の右側:切れ上がった小さな襟)のシャツに合わせると素敵だと思います。
キツネ柄のポップなポケットチーフ。こちらはちょっと遊びのあるので女子ウケしそうな気がしておすすめしました。ネクタイでこの柄なら面白い印象になってしまうのですが、ポケットからのぞくほんの少しなのでいきすぎないはず。
こんなアイテムも効果的に使って、シーンによってVゾーンを使い分けていただきたいと思います。
それにしてもシンプルな王道のスタイルは、堅実な印象ですが堅苦しくなく、程よくドレッシーで素敵ですね。
秋本様の求める信頼感と華やかさの両立、達成できたのではないでしょうか。私ならこんなハンサムな歯医者さんが居たら「すごく綺麗な歯にしてくれそう」と思いますが読者の皆様はいかがですか^_^
最後に、髙尾的イケメンショットを2枚連続でお楽しみください。
ピシッと決まったクールな横顔。
からの・・・
この笑顔。ギャップがたまりませんね♡
こんなイケメンの先生が院長を務められるアキモトプライベートデンタルオフィスのウェブサイトはこちらです。
秋本様の歯科医院がますます発展されますよう心よりお祈り申し上げます。秋本昌弘様、誠にありがとうございました!
秋本様がご利用くださったメニューはこちらです
ビジネススーツスタイリングコース
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